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メラニン色素

   

メラニン色素

メラニン色素

メラニン色素とは

メラニン色素とは、体内に取り込まれる皮膚に有害な紫外線から、私たちを守ってくれる色素です。
紫外線を浴びると、メラニン色素が生成されて、紫外線が肌の奥深く浸透していくのを、バリアのように防いでくれます。
しかし、良いことばかりではありません。

生成されたメラニン色素は、*ターンオーバーにより、体外に垢として、排出されます。
過剰に紫外線を浴びると、過剰にメラニン色素が生成されますが、排出しきれずに、体内に残ってしまいます。
その残ったメラニン色素が、シミになってしまうのです。

メラニンができるメカニズム

メラニン色素は、皮膚では表皮最下層の基底層の存在するメラノサイトにおいて生成され、毛髪では毛母において生成されます。
皮膚の色を決定する要素は、3つあります。

1、皮膚中のメラニン色素の量
2、皮膚の血液量
3、皮膚に運ばれてくる物質の影響

メラニン色素の量が多いほど、皮膚の色は黒く濃くなり、逆に少ないと、白く薄くなります。

皮膚の血液量に関しては、顔色で考えると理解しやすいです。
血液量が少なくなると、青ざめて顔色が悪くなります。
逆に血のめぐりが良いと顔色もスッキリして見えます。

皮膚に運ばれてくる物質の影響では、カロチンが分かりやすいです。
みかん類を多く食べ過ぎると、掌が黄色っぽく変色するのは、カロチンの作用によるものです。

毛髪の場合、毛幹のケラチンを作る毛母細胞と同じ場所にメラニン色素を作る毛色素細胞があります。
始めからメラニン色素をもっているわけではなく、最初は無色透明のアミノ酸のチロシンを持っています。
このチロシンが酸化酵素やその他の酸化剤の作用により、メラニンの一種となります。
さらに、このメラニンの一種が、タンパク質と結合して、色のついた髪となるのです。
毛髪中のメラニンの含有量によって、毛髪の色調が変化していきます。
メラニン色素が少なくなるにつれて、黒から、茶色、灰色、白髪と変色するそうです。

メラニンのはたらき

メラニンは、シミやくすみの原因と厄介者扱いをされてきました。
しかし、私たちの体を守る大切な役割を担っているのです。

メラニンは、紫外線によるDNAの破壊や皮膚癌の発生を、未然に防いでくれます。
つまり、メラニン色素は肌トラブルや病気を防ぐためになくてはならない細胞と言えます。

一方で、過剰にメラニンが生成されると、排出しきれずにシミの原因となります。
また、年を取ると新陳代謝が衰え、ターンオーバーサイクルが長くなります。
ターンオーバーサイクルが長くなりますと、本来、垢となってなくなる角質が皮膚表面から剥がれ落ちません。
そういう古い細胞が溜まり続けると、角質層は分厚くなり、肌は透明感を失ってくすんでいきます。

メラニンの働きを正常なものにするためには、できるだけ肌に紫外線や摩擦などの刺激を与えないことです。
また、ターンオーバーを乱さない生活習慣(バランスの摂れた食生活と適正な睡眠、適度な運動)を保つことも重要です。

*ターンオーバー・・・お肌の細胞が少しずつ生まれ変わる動きで、通常1サイクル約6週間と言われています。

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